空のいろ

本、映画、TVドラマの感想を書いてます。悪性リンパ腫になってしまいました

悪性リンパ腫、緩解になりました

2018.3.10.
大変ご無沙汰いたしておりました。
非ホジキンリンパ腫:節性辺縁帯B細胞の深冬です。

2017年11月下旬に6回の抗がん剤治療が終わり、12月下旬から1月にかけて効果の確認の為の検査をしました。

行った検査は3つ。
骨髄穿刺、MRI、PET/CT。


まずは骨髄穿刺。
結果は「消えてるようです」と言われてひと安心。


その「消えてる」を実感したのがMRIの結果でした。
治療前は、首筋や鎖骨の辺り、両脇、背骨沿い、骨盤内のリンパ管やリンパ節がくっきりと白く映り、骨には黒い影のようなものがありました。
それが、きれいに無くなっていたのです。
「大丈夫そうですね。」
と主治医に言われ、治療は終わったんだと実感できました。


しかし相手はリンパ腫です。


PET/CTで最終確認となりました。
結果、最初に画像を見て思ったのは、暗いというものでした。
全然問題はないのです。
PET/CTの説明リーフレットにあった正常な状態のサンプル画像と同じです。
「消えてますね。」
と言いながら、主治医はディスプレイの画像を上体全部から腹部の輪切り状態に変えて、治療前と後を並べて見せてくれました。
ほらここ、と示された場所は、確かに前はブドウ糖でガンがキラキラ光っていたのに治療後はそのキラキラがなくなっています。

抗がん剤スゴい。
我慢した甲斐があったというものです。

が、なんかすっきりしません。
私の記憶にあるPET/CT画像は、骨がオレンジ色に輝いていました。あまりの違いにあれが本当にあったのかと、何かと勘違いしていないかと思えてきたのです。
「先生、骨、オレンジ色でしたよね」
聞いてみたら、「そうだったね」ともう一度、今度は上体全部の治療前後の画像を並べてくれました。
記憶通りに治療前画像は、骨もリンパも明るいオレンジ色でキラキラと光っていました。

地味で薄暗い治療後の正常状態と並ぶと、本当に同じ機械で撮影されたのかと疑いたくなるくらい別世界な画像です。両方自分なのかと思ってしまうほどの変わりようです。

けれど、予想外にびっくりだったのはそれを見て浮かんだ自分の感覚でした。

きれいだと、美しいと思っていた治療前の輝くオレンジ色。
それが、なんだか···、祭りだわっしょい、イケイケどんどん! って感じにしか見えないんですけど!

神秘的とまで思っていた私はどこに行ったの?

内心で、どうした私! と動揺しているうちに、主治医はのんびり口調で、
「良かったですね。緩解です。」
と言ってくださいました。
ありがとうございます。


血液検査の結果はまだ色々と問題はありますが、とにかくガンは消えました。
良かった。


良かったのですが、同じ画像で受けた印象の違いのあまりの差にびっくりです。
正常状態画像と並んだせいでしょうか。


緩解と知らされた日は、美しいと感じていたものに『祭りだわっしょい』と思ってしまった自分の感性にショックを受けた日となってしまいました。