コミック「はたらく細胞」を楽しく読みました
2017.12.13.
深冬です。
とあるアニメのCMタイムで知りました。
「はたらく細胞」
赤血球や白血球が擬人化されてるアニメ。
原作あり。
コメディ。
なんか面白そうです。
現在、血液がんを患い中である私としては、すごく気になります。
ネット検索してみると、講談社のサイトが第一話の試し読みをさせてくれているので、遠慮なく拝読。
少年マンガだね、うん。
とまず思い、それから何故にこんなコマわり? とか、せっかくの遊び心がカットの中で活きてない!とか、 評論家みたいな事を考えたりもしたのですが。
面白かったです。
最新の5巻まで購入。
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絵の運びに戸惑ったり、作者さんに『あなたはもっと出来る子のはず!』と言いたくなったり(笑)
でも、やっぱり面白さの方が上回りました。
原則一話完結で、一冊に4~5話入ってます。
話が変わる度に、各人のお仕事内容を再度説明してくれるので、いつの間にか「はたらき」を覚えてしまいます。
けれど覚えてしまう本当の理由は、キャラの濃さ。
女の子主人公の赤血球は、方向音痴。
男の子主人公の好中球は、平時は常識人だけど、抗原に反応するとハンターに豹変。直前までほのぼのしてても、画面はいきなりスプラッタに···。
血小板はかわいい子どもの無邪気さで、容赦なくお仕事を全うしたりします。
脳筋のキラーT細胞や、さわやか笑顔で実は腹黒な樹状細胞。
どこぞの予言書みたいな言い回しをする記憶細胞や、元気で明るいB細胞。哲学的な言い回しをする単球。
他にも、愉快な仲間たちがぞくぞく登場。
それぞれの関わりあい、仕組みが面白く表現されてます。
王道で、どこかで幾度となく聞いたことのある台詞も、うまくコメディ要素としてはまってます。
しかも細胞の働きの特徴に当てはまってる。
がん細胞の初登場回は、ちょっとしんみりな展開で、これって笑っていいんだよね、とか思うところもあったりもしましたが。
再登場で、ちゅうに病かと勝手に納得させて頂きました(笑)
個人的に一番ウケたのは、ステロイドの表現。
現在、治療にステロイドを使っている身としては、ものすごく納得できる可笑しさ。
そして、私の悪性リンパ腫はB細胞由来なので、B細胞をみると今この子が大変な状態になっているのねと思いつつ、病状がよりクリアに理解できたというおまけ付き。
登場人物たちが、細胞やウイルスと不利な戦いをしていても、無駄かもしれないと思っても、逃げずに自分の仕事を投げ出さない姿勢を見せるのに、うっかり感動させられますが、考えるべきは別のところかなと思います。
それぞれの細胞は、設定された仕事をしかできないのです。選択の余地はないのです。
選択できるのは身体の持ち主である「人」だけ。
でも、人も選択できることは少ない。
持って生まれた遺伝子や、心身の個性は変えようがありません。
考え始めたら、迷宮に入ってしまいそうですね。
この迷宮、実は私は好きですが(笑)
「はたらく細胞」を読んで、もうちょっとからだの構造について知りたいなと思わせられました。
で、ネット検索。
「身体のしくみとはたらき」という本を見つけたのですが、看護学生さん向けで素人には少し難し過ぎかなと、購入は考え中です。
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