空のいろ

本、映画、TVドラマの感想を書いてます。悪性リンパ腫になってしまいました

MRIをうけてきました。重かった··[

(ネットにつながれる環境に居なかったので、更新日と記事作成日がちがっています。)


2017.6.23.l
深冬です。
今日、MRIを受けて来ました。

範囲が、「胸部その他」となっていたので、首のあたりとか、足の付けねとか、リンパ腺がはれている他のところ、撮影してくれるのかなと疑問に思っていましたが、対象は、頭から太ももあたりまでだったので、がっちりカバーされてました。

心配していた前日の骨髄穿刺の痛みの方は杞憂に終わりました。
圧迫されると痛かったのですが、MRIのベッドって、平らじゃなかったんです。
ゆるやかに湾曲していて、体を置く場所は狭く、その台の延長となる左右には、魚の骨みたいに大きな隙間がありました。

12年ほど前、別の病院でMRIを撮ったのですが、その時は普通のベッドだったので、技術の進歩を目の当たりにしました。それとも、頭部だけなら、普通の別になのかな?

ともかく、その骨みたいなベッドのおかげで骨髄穿刺の後が押し付けられ痛むことはありませんでした。
よかったと思ったのもつかの間······

「これ、体の上に乗せますね。」
と軽やかに言われて、ベッドと同じくゆるやかに湾曲し、整然とした隙間のある板状のものを乗せられました。
「重いよね、ごめんね。我慢してね。」
と言われたら、「はい」と答えるしかない。
撮影のための機器なら仕方ありません。
何やら説明をされましたが、頭の上を素通りしていきました。

だって顔に当たってる!
そして重い!

最初に、手の位置はここと決められ緊急用ブザーを左手に持たされてしまったので、おとなしくじっとしているしかないし、
「頭の方、ちょっとだけ待っててね」
と、足の方の置き位置の調整をされながら言われたら、これまた「はい」と答えるしかないです。
この、体の上に乗せる機器、体に触れると良い効果が出ないらしいのです。
頭側の調整に入りました。胸の上にクッションが置かれ、機器が顔から離れます。
やっと鼻先が押されるという苦境からは逃れられたのですが、このクッションの位置決めがまた難しい。

線維筋痛症を患っているせいか、押さえつけられる場所によっては、とても痛むのです。
でも色々試してもダメなら、耐えるのみです。
私の鼻も無事に機器から離れ、ヘッドフォンをつけられて撮影開始!
あとは40分、じっとしてるだけ。

「台、動かします。」
と言う声がヘッドフォンから時々聞こえる他は機械音のみ。耳がふさがれていなければ、すごく辛いだろうなと思っていると、そう時間も経っていないのにドアが開けられました。

「ちょっと位置なおしますね」
どうやら体の上の機器がずれてきていたようです。
私は目を閉じていたのですが、開いて見ると確かに中心からずれてる。

ちょっと嫌な予感がしてきました。
ー私、これ、支えられるかなぁ··

が、再スタートするころには、そんな事を考える
痛みがやってまいりました!
腰、痛い。痛さ度数1から10まででいくと、8超えてる。
膝も背中も痛い。

もうMRIの音のうるささも全く気にならなくなってしまいました。

そんな時、別の危機が!
鼻!
私の鼻に機器が当たってる!
閉じていた目をそっとあけて見ると、さっき中断した時のように機器がやや左に傾いてる。

いいの?
これ、いいんだろうか。
でも、リスタートして、かなりの時間が経っている。先生たちが何も言わないなら、私にできることは、ひたすら耐えるのみ。

40分ほどなら、もうそろそろ終わりじゃないかな、と思っていると終了のお知らせがヘッドフォンから入ってきました。
一安心です。

固定ベルトが外され、機器が離れていき、重みからまず解放。

が、自力で台から起きられません! 動けなかった体が固まってます。動こうとすると痛い···
「体、かたまってるねぇ」
と、看護師さんだか、技師さんだかに、のんびり言われ、私の方もへらりと笑って返します。
「起きられません~」
体を両側から支えて手助けして下さっているのですが、痛みもあるし、体のどこにも力が入りにくく、頭を少し上げるので精一杯。
すると、
「起こしていい?」
という有難いお言葉が。
「お願いします」
と即答しました。

痛かった。
痛い腰がさらに痛かった。
けれど、強引にでも動かす方が楽になるのは、経験上知っているから、あとは自力で行うべし、です。
とはいっても、バランス崩して倒れないように支えてもらいながらですが。
遠慮なくつかまらせてもらい、立ち上がりました。
少しずつ、ぎこちなくても歩き始めると、痛みはあっても、体は動き始めます。

あぁ、終わった。帰れる。
と、思った時でした。

「ちょっと待って、画像、念のため確かめるから」
と引き止められました。

途中から、鼻に当たりそうだった体の上の機器。左に傾いてた。
あれ、やっぱりまずかったのでしょ

待つ事しばし。
「先生の判断を仰ぎましょう。撮りなおしだとまた40分かかるから。」
と、少し困ったように言われてしまいました。
我々のダメージを見て、今日はもう無理だと思われたのかもしれません。
えぇ、無理ですとも。
あの機器を私の体だけで支えるのは無理です。

それにMRIは完全予約制。私だけに時間をかける訳にはいかないでしょう。

でも、みんな、あんなの乗せられて、どうして大丈夫なんだろう。
高齢者の人もきついと思うんだけど····

何はともあれ、今日の検査は終わり。

来週は、リンパの生体検査の結果を聞きに行きます。

とりあえず一歩進みました。