空のいろ

本、映画、TVドラマの感想を書いてます。悪性リンパ腫になってしまいました

アガサ・クリスティ著「アクロイド殺人事件」ドラマ見るだけじゃもったいないです

2018.4.14.深冬です。今日、三谷幸喜脚本のドラマ、「アクロイド」もとい「黒井戸殺し」ありますね。 夕方、新聞のテレビ番組欄を見るまで知りませんでした。不覚。3月にテレビでクリスティのミステリー2夜連続ドラマを見たので、クリスティの推理小説が読…

アガサ·クリスティ著「オリエント急行の殺人」、映画やドラマより先に読むのをお薦めします

2017.12.23. 深冬です。この冬新たな映画「オリエント急行殺人事件」が公開されましたね。ミステリー好きで、「オリエント急行殺人事件」ってどんな話か知らないなぁという方 ! それはとってもラッキーです。ネタバレされる前に、アガサ·クリスティの「オリ…

コミック「はたらく細胞」を楽しく読みました

2017.12.13. 深冬です。とあるアニメのCMタイムで知りました。「はたらく細胞」赤血球や白血球が擬人化されてるアニメ。 原作あり。 コメディ。なんか面白そうです。 現在、血液がんを患い中である私としては、すごく気になります。 ネット検索してみると、…

読書感想文! 小中学生におせっかい。「シェイクスピア物語」

2017.7.15. (2017.7.24改稿) 深冬です。夏休みですね。 自由研究、図画工作に感想文。宿題がなければ最高だけど···私も子どもの頃は、文章を書くのは大の苦手。 宿題は、どれもこれも苦労しました。 小学生で、本も文章も苦手なら、当たり前と言われそうです…

アガサ・クリスティ著「パディントン発4時50分」で気になるのは、ルーシーの恋のゆくえ

2017.06.08 深冬です。電車が並走して、向こう電車の人の顔まではっきり見えるってこと、実際にありますよね。 誰か知ってる人が向こうにいたら面白いのにと、車窓の顔をよく見るのですが、まだそういう楽しいことには行き合っていません。「パディントン発…

磯田道史著「武士の家計簿」経理職能で幕末維新を生き残った、リアルすぎる武士の実状

2017.6.1. 深冬です。 最近、教養番組以外でもお見受けするようになった磯田さん。一般的な感想や、お笑い系タレント的反応を求められて、動揺している姿にハラハラします。教養番組でテンションの高く持論を述べる磯田さんの方が、ずっとおもしろいと思うの…

アガサ・クリスティ著「牧師館の殺人」。ミス・マープルは想像以上に好奇心旺盛だった

2017.5.15. 深冬です。 ミス・マープルの最初の長編「牧師館の殺人」を再読しました。びっくりするくらい、ミス・マープル本人のことを忘れていました。 ストーリーは牧師さんの一人称で進むし、犯人が印象的だったので、そこしか覚えてなかったのです。 ト…

湊かなえ著「リバース」。被害者広沢君はどういう人だったのか。

2017.5.13. 深冬です。 今季のドラマ「リバース」の先が気になって仕方がなく、原作を買ってしまいました。 読むかどうかのジレンマを感じていた時の私は、こちら。ドラマ「リバース」、原作未読。今読むべきか、読まざるべきか・・・ - 空のいろ 警戒してい…

ルイス・サッカー著「穴HOLES」が、私にとって面白かった理由

2017.12.28.改稿 深冬です。ルイス・サッカーの「穴HOLES」を教えてくれたのは、甥でした。彼が10才くらいの時だったでしょうか。 実家に遊びに来ていたのですが、食卓に出されたサラダを見て何故かテンション高く言ったのです。 「玉ねぎ!」、と。どうやら…

私が読んだ初めての「宮部みゆき」は、「龍は眠る」。主人公と一緒に翻弄されました

2017.5.7. 深冬です。あれは、二十世紀も終わりに近づいてきた頃のことでした。 友だちが「これ面白いよ」と貸してくれたのが、「龍は眠る」。 本当に面白かった。 その後、自分でも買いました。「龍は眠る」は1991年刊なので、携帯電話が普及する直前が時代…

「徒然草」を、角川のビギナーズ・クラシックスで読んだ事にする

2017.5. 深冬です。 古文・・・確かに習った気がするし、読むとなんとなく分かるような気がするような、しないような。 こんな言い訳をする私は、分かっていないという事です。でも、大丈夫。 捨てる神あれば、拾う神あり。 角川ソフィア文庫のビギナーズ・…

ローラ・インガルス・ワイルダー著「大草原の小さな家」は、シリーズ第一巻じゃないのです。

2017.5.3. 深冬です。大草原の小さな家シリーズは、いろんな出版社から出ていますが、私が持っているのは、福音館文庫と岩波少年文庫のものです。挿絵がガース・ウィリアムズだからです。 子どもの頃、買ってもらった単行本の「大きな森の小さな家」の挿絵が…

戦う映画「アイ,ロボット」と、戦わない原作アシモフ著「私はロボット」

2017.5.3. 深冬です。 4日の深夜、日付を越えた5日の1時5分から、テレビ大阪で「アイ,ロボット」をやると知り、そういえば最近「ロボット三原則」を聞かなくなったなぁと思って、原作の「私はロボット」を再読、斜め読みをしました。 正しくは「ロボット工学三…

5月の「100分de名著」は、「三国志」。小説のノンフィクション部分は三割だけ!

2017.05.02. 深冬です。 NHK-Eテレの「100分de名著」。今月の「三国志」第一回目を見ました。先月の「人生論ノート」は見るのに集中力を必要としましたが、今回はとても分かりやすいです。私事ですが。 小説の「三国志」は家にあったんです。父の趣味で。吉…

「ユートピア」(トマス・モア著)は、16世紀初頭の怖い話。

2017.04.30. 深冬です。現在、「ユートピア」は、空想的なこと、どちらかというと楽観的な楽園という感じで使う言葉になっていると思われます。 作者は、イギリス人、サー・トマス・モア(1478-1535)。 イギリス政府の要人でした。 でも英語ではなく、ラテン…

塩野七生著「ローマ人の物語」は、長いけど面白い

2017.04.28 深冬です。 正直に言います。 塩野七生さんのローマ愛溢れる著作、「ローマ人の物語」。 「賢帝の時代」来た辺りから、斜め読み状態になってます・・・ 最初に古代ローマについて読んだのは、モンタネッリの「ローマの歴史」でした。「ともしびを…

「ローマの歴史」T・モンタネッリ著は、文庫本一冊で古代ローマを語る。

2017.04.28. 深冬です。「ローマは一日にしてならず」とか「全ての道はローマに通ず」とか。 聞いたことはあっても、今一つよく分からない古代ローマ帝国。 どうして、いつから、ローマ帝国は、西と東に別れたんだろう、とか思っていた私。 疑問が解消できま…

サトクリフ著「ともしびをかかげて」は、大人にもお勧めの児童書。

2017.12.28.改稿 深冬です。 ローズマリ·サトクリフの大ファンです。「ともしびをかかげて」を初めて読んだのは、小学六年生だったか、中学生になっていたか······。 思春期ど真ん中の頃でした。 この作品は、サトクリフの古代ローマ四部作のひとつですが、…

「容疑者Xの献身」東野圭吾著、献身したのは誰?

深冬です。容疑者Xの献身 (文春文庫) [ 東野圭吾 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 723円少し前に、BSで映画が放映されていたので、再読しました。 ベストセラー小説ですし、映画にもなっているの…

本が苦手な人の味方は短編。アガサ・クリスティーの「火曜クラブ」はミス・マープルの短編集です。

深冬です。慢性の病気持ちだと、疲れやすくて、集中力もすぐ切れます。 普段何気なくしているはずのことも、時によっては、とても難易度が高い事のように感じます。 だから長編の小説は、それが文庫本一冊だとしても要注意。 何をするのも面倒になって、食事…

NHK-Eテレ「100分de名著」。今月の「人生論のノート」は、前置き通り、本当に文章が難解だった

2017.4.11. 深冬です。 見ると何となく賢くなったような錯覚ができるTV番組を時々見ます。NHK-Eテレ「100分de名著」もそのひとつ。 毎月一冊の本を25分ずつ、全四回で紹介、解説する番組です。 今月は、三木清著「人生論ノート」。正直に言います!「人生論…

「赤毛のアン」が嫌いでも、「アンの友だち」と「アンをめぐる人々」は楽しめると思う

2017.4.6. 深冬です。 11才の時に初めて読んでから、「赤毛のアン」が大好きです。カナダ、プリンスエドワード島のアヴォンリーという村にあるグリンゲイブルスという屋号の農場を持つマシューとマリラの兄妹。働き手になる男の子を引きとるつもりだったのに…

ル=グイン著 「西の果ての年代記」三部作

深冬です。 イライラした時とか、腹がたって落ちつかない時、読み返す本があります。「西の果ての年代記」シリーズ三部作です。 ギフト ヴォイス パワー中高生以上にお勧めです。著者は、ル=グイン。 ゲド戦記や、闇の左手と同じ作者です。 書かれたのは、2…

「自閉症の僕が飛びはねる理由」東田直樹著

2017.04.01. 深冬です。 初めて、東田さんの文章に出会ったのは、何年前だったでしょう。 ビッグイシュー日本版でした。 病院へ行く途中で、待ち時間に読もうと思って買ったのです。東田さんは自閉症です。たしかその時のエッセーでは、彼は、自分の頭の中は…

絵本「せんろはつづく」に大人の私は己の小ささを知る。プレゼントにお勧め。

2017.04.01. 深冬です。 読書好きでしたが、文学少女ではありませんでした。 今も、つい純文学ではなく、エンターテイメント性の高い本を手に取ってしまします。 最初に聞いて頂く本のことも、実は絵本。 4才以下の子供へのプレゼントとして、本屋さんで物…

「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ著。 「兵隊人形」という言葉の行方

2017.03.25. 14:30 深冬です。 二夜連続のドラマ「そして誰もいなくなった」。今夜からですね。 アガサ・クリスティ大好きです。 と言いつつ、正直に言います。この原作、読んだことがありません。 昔、海外のドラマか映画で見たきりです。2016年11月~12月に…